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不審電話 だまされたふりなど協力に報奨金制度 愛知県で全国初
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210702/k10013114501000.html

2021年7月2日 4時03分

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210702/K10013114501_2107012245_2107012250_01_04.jpg

特殊詐欺の犯人の逮捕に結びつけようと、不審な電話にだまされたふりをするなどして警察の捜査に協力した人に報奨金を支払う、全国でも初めてという制度が、愛知県で1日から始まりました。

この制度は、特殊詐欺の被害を減らそうと、コンビニエンスストアや金融機関などで作る団体が今月から始めました。

1日は団体の代表者たちが愛知県警察本部に集まって制度の開始を宣言したあと、岸本一也生活安全部長が「この制度を広く知ってもらい、協力してくれる人を増やして、犯人を検挙することで、特殊詐欺の被害を防いでいきたい」と応えました。

制度では、詐欺と思われる不審な電話にだまされたふりをしたり、犯人グループのアジトなどの情報を提供したりするなど、警察の捜査に協力した人を対象に、犯人の検挙につながった場合に1万円の報奨金が支払われます。

愛知県内では、ことし5月末までの特殊詐欺の件数は360件と、去年の1.2倍近くに増えているということです。

特殊詐欺の捜査に協力した人に報奨金を支払う制度は全国でも初めてだということで、警察は今後、制度の周知を進めていくことにしています。