文部科学省は、大学や短大の教職課程で学生が小中高校の教員免許を取得する際、ICT(情報通信技術)を活用した教育に関する科目の履修を義務付けることを決めた。
小中学校では「GIGAスクール構想」で児童生徒に1人1台の端末配布が進んでおり、教員のICTを活用した指導力の向上が急務となっている。

 学校現場でのICTの活用方法を、総論的に学んでもらう狙いがある。文科省によると、教職課程の中に新たな必修科目として「情報通信技術を活用した教育の理論と方法」を設け、1単位以上の取得を求める。

 具体的には▽端末を効果的に使った各教科の指導▽デジタル教材の作成▽遠隔教育の実施方法――などを身につける。また、児童生徒の情報活用能力や、情報を扱う際のモラルを育てるための指導法なども学ぶ。

 文科省はパブリックコメント(意見公募)を始めており、7月にも関係省令の改正を目指す。来年4月に入学する学生から、適用する方針だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/30033957e93bf94ae44c5293eeb6747becdd4709