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新型コロナのワクチンを2回接種した人にもう一度ワクチンを打つ“3度打ち”の動きが海外で広がっている。英国政府は70歳以上の高齢者や医療従事者などを対象に9月から実施することを発表した。その後、50歳以上と16〜49歳などへ範囲を広げていく方針だ。

 韓国政府も接種回数を1回増やす方法の検討に乗り出した。いずれも2度より3度というわけだ。加藤勝信官房長官も、3回接種の必要性について「ワクチンの効果がどの程度の期間持続するか、検討する必要がある」と会見で答えている。

どうして、こうした動きが出てきたのか。「理由は変異株への警戒感です」とは医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏だ。

「ファイザー、モデルナのワクチンは従来型や英国型ウイルスへの効果は95%とされていますが、インド由来のデルタ株には効果が不十分。そのため英国と韓国で感染が再燃している。そこで3度目の接種をすることで免疫効果を高めようとしているのです。どれだけの効果を発揮するかは実施してみないと分かりませんが、3回打つことでワクチンの有効性が高まるのは間違いありません」

規定の回数より多くワクチンを接種する行為は「ブースターショット」と呼ばれ、免疫効果を強化したり効力を延ばすために行われている。ハーバード大学院卒で近著に「元WHO専門委員の感染症予防BOOK」(三笠書房)がある医学博士・左門新氏によると、ブースターショットはワクチン接種が始まった数十年以上前から行われているそうだ。

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