米国で新型コロナウイルスのワクチン接種が遅れる地域の新規感染者数が増加している。
50州のうち最も接種率が低い南部ミシシッピ州は2週間前に比べて感染者数が6割増えた。

インド型(デルタ株)が広がりを見せるなか、接種率が低い地域を中心に感染が急拡大しかねないとして警戒が高まる。

全米の新規感染者数は減少傾向にあるが、下げ止まりの兆しも出ている。米ジョンズ・ホプキンス大によると、
1日の新規感染者数は約1万2500人(7日移動平均)と1週間前に比べて1割弱、増えた。

ワクチンの接種ペースはピークだった4月中旬以降、鈍化している。
米疾病対策センター(CDC)によると、1日の接種回数は107万回(同)だった。

全人口の55%が1回目の接種を終えた。

ただ、人口あたりの接種率は地域ごとにばらつきが大きい。バーモント州(74%)をはじめ北東部の州を中心に接種率が高い一方、
南部や中西部では接種がなかなか進まない。南部ミシシッピ州は36%、南部ルイジアナ州は39%、中西部ワイオミング州は39%にとどまる。

ここにきて懸念が高まるのが、接種の遅れる地域での感染の拡大だ。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、ミシシッピ州は2週間前と比べて新規感染者数が64%増、
ルイジアナ州は36%増、ワイオミング州は23%増となった。

CDCのワレンスキー所長は「南西部や中西部で既に感染者や入院患者が急増している」と警鐘を鳴らす。

接種率が42%にとどまる南部アーカンソー州は、新規感染者数が81%増と急増した。
ハッチソン知事は6月29日、感染者の90%超、入院患者の98%が未接種者であることを明らかにした。

一方で50州のうち最も接種率が高いバーモント州は37%減、北東部マサチューセッツ州(接種率71%)は30%減となった。


ホワイトハウスは今後、接種率が低い地域で感染爆発が起こる可能性があるとして対策を急ぐ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN02DUT0S1A700C2000000/

【米疾病対策センター】 過去6カ月間にコロナに感染して死亡した人々の99.5%は、ワクチンを接種していなかった
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1625268950/