青森県立中央病院(青森市)は2日、新型コロナウイルスワクチンの優先接種対象となった医療従事者の副反応に関する調査結果を公表した。発生率が最も高かったのは注射部位の痛みで、2回目の接種後には87・1%の人に出た。いずれの副反応も、接種7日目にはほぼなくなった。

調査は、3〜6月に米ファイザー社製ワクチンの接種を受けた医師や看護師ら約1700人を対象に実施。約80%の人から回答を得て、結果をまとめた。

 青森県立中央病院(青森市)は2日、新型コロナウイルスワクチンの優先接種対象となった医療従事者の副反応に関する調査結果を公表した。発生率が最も高かったのは注射部位の痛みで、2回目の接種後には87・1%の人に出た。いずれの副反応も、接種7日目にはほぼなくなった。

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 調査は、3〜6月に米ファイザー社製ワクチンの接種を受けた医師や看護師ら約1700人を対象に実施。約80%の人から回答を得て、結果をまとめた。


 確認された主な副反応は、注射部位の痛みや筋肉痛、疲労、頭痛、37・5度以上の発熱など。いずれも2回目の接種後の方が発生率が高く、筋肉痛、頭痛、発熱については若い世代ほど高率だった。また1回目、2回目とも、接種翌日の発生率が最も高くなったほか、男性に比べて女性の方が症状を訴える人の割合が多い傾向となった。

 主な症状別の発生率(2回目の接種翌日)は、注射部位の痛みが男性71・0%、女性73・6%、筋肉痛は男性59・2%、女性67・3%など。

 発熱は2回目に発生率が上がる傾向が顕著だった。男女とも1回目の翌日は1%台だったのに対し、2回目翌日は40%前後となった。年代別の発生率(2回目接種後)は、20歳代では55・1%だった一方、60歳代は22・1%にとどまった。

 注射部位の痛みや発熱など、いずれの症状も接種7日目には0〜2%まで下がったこともわかった。また、急性アレルギー反応のアナフィラキシーは、1回目と2回目で女性が1人ずつ確認されたが、いずれも投薬後に症状が回復した。

 県病は「『副反応が怖いから(接種を)受けない』ではなく、『感染症が怖いから受けよう』と考えてほしい」と接種を呼びかけている。

2021/07/04 06:05 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210703-OYT1T50097/