新型コロナウイルスワクチンの供給減は、兵庫県内の自治体にも影響が波及。県内10市町以上がワクチン接種予約の一時停止や受け付けの延期などに踏み切っている。

 神戸市では予約の停止にとどまらず、5万人以上の予約の取り消しにまで至り、対象の住民は困惑し、医療機関は対応に苦慮する。明石市も接種スケジュールを延期し、約5千人分の予約が取り消された。同市は全ての希望者への接種を9月末までに完了する目標を取り下げた。

 ほかの市町も、ぎりぎりの調整が続く。伊丹市では、すでに予約が入った人数分のワクチンを確保できていなかったが、国から7月後半に配布されるワクチンの追加が5日夜に示されたため、予約の取り消しを回避できる見通しになった。ただ、ワクチン不足は続き、停止している予約の受け付け再開は見通せないという。

 このほか宝塚市、高砂市、三木市、丹波篠山市、丹波市、佐用町、香美町などでも、予約の受け付けを一時停止したり、接種スケジュールを延期したりしている。(高田康夫)

2021/7/7 05:30神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202107/0014478968.shtml