壊疽や難聴も、インドで最初に確認の変異株「デルタ」の深刻さ示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-06-08/QUD9X8DWRGG701
聴覚障害や重度の胃の不調、壊疽(えそ)につながる血栓といったコロナ患者に通常は見られない症状について、インドの医師らは同国で最初に見つかった変異株「デルタ」との関連性を指摘している。現在この変異株が主流となっているイングランドとスコットランドでは、入院リスクが高いことが初期の証拠から示唆されている。

インド全土で患者を治療している6人の医師によると、コロナ患者が経験している症状には、腹痛や吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振、難聴、関節痛などがある。
ムンバイの心臓専門医ガネーシュ・マヌダーン氏は、一部の患者が微小血栓を発症し、深刻な場合は影響を受けた組織が死滅して壊疽になると指摘。過去2カ月にセブンヒルズ病院で血栓性合併症の8人の患者を治療し、2人は指や足の切断が必要だったという。同氏は「昨年は全体で3−4 件の症例だったが、現在は週当たり1人のペースだ」と語った。