社民党の福島瑞穂党首は8日午前の参院厚生労働委員会で、新型コロナウイルス感染や熱中症の懸念がある東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの「学校連携観戦プログラム」について追及した。「公共交通機関に乗せて集団行動で競技場に連れて行く。点呼、所持品検査をして何時間もかかる」などとリスクを指摘した。これに対してスポーツ庁は「適切な感染症対策を十分に講じることについて各学校、設置者に通知する」とした。

無観客開催となった場合に萩生田光一文科相は「観客を入れない大会になれば、子どもたちも行くことができないのは当然だ」としている。福島氏は「緊急事態宣言下でも(子どもたちを)連れていくのか」と実施反対を訴えたが「措置内容を踏まえた対応を基本として関係者間で適切に決定される」(スポーツ庁)などと明確な回答はなかった。

同プログラムは生徒、引率教員を合わせて100万人以上の観戦が予定されていたが、首都圏を中心とする各自治体から、感染や熱中症リスクなどを理由にキャンセルが相次いでいる。

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