びわ湖の絶滅危惧種「ビワオオウズムシ」減少か 状況調査へ

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20210708/2060008058.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

びわ湖の湖底で、40万年以上、生き延びてきたと考えられている絶滅危惧種の
大型のプラナリアが環境の変化で数を減らしているおそれがあることがわかり、
生息状況を調べる大がかりな調査が行われることになりました。

調査が行われるのは、びわ湖の固有種、「ビワオオウズムシ」です。
「ビワオオウズムシ」は、細長く体長5センチほどになる原始的な生物、プラナリアの一種で、
びわ湖の湖底で、40万年以上、生き延びてきたと考えられていますが、生態はよくわかっていません。

環境省のレッドリストでは、絶滅の危機に瀕している「絶滅危惧1類」に指定されていますが、
びわ湖の環境に詳しい立命館大学の熊谷道夫客員教授によりますと、捕獲調査では2年前から数が減り、
去年3月以降はほとんど見つけられなくなったということです。

びわ湖では、去年までの2年間、水が循環することで湖底にも酸素が行き渡る、
びわ湖の深呼吸とも呼ばれる「全層循環」が確認されておらず、この環境の変化で、
急激に数を減らしているおそれがあるということです。

調査は、今月、熊谷教授と国の機関などが共同で行う予定で、動画の撮影や観測ができる
3台の水中ロボットを使い、生息状況を詳しく調べることにしています。
熊谷教授は「絶滅すれば固有種の多いびわ湖全体の生態系にも影響が出かねない。
まずは生きているのかどうか注意深く調べたい」と話していました。

07/08 18:52