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国際競技団体、東京五輪の1都3県無観客開催は「残念」 理解示す
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[8日 ロイター] - 東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会が8日夜、新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言の再発出が決まった東京都と隣接する3県の会場を無観客開催にすると決めたことを受け、国際競技各団体は「残念だ」としながらも、日本の感染対策強化の必要性に理解を示した。

陸上競技の国際競技連盟であるワールドアスレティックスは、選手は満員でない会場で競技することに慣れてはいるものの、東京のファンに会いたかっただろうとコメント。無観客開催は、開催地の人々を含め皆にとって「残念だ」としつつも、新型コロナの感染状況は世界各地でそれぞれ異なっており、「各国の決定を聞き入れる必要がある」と理解を示した。

国際ホッケー連盟(FIH)は五輪開催予定の2会場で、それぞれ5000人と2500人の観客が動員可能との見方を示した上で「公衆衛生上の現状から有観客での開催ができないことはもちろん残念だが、日本側と国際オリンピック委員会(IOC)などによる決定を完全に理解し、支持する」と表明した。

国際水泳連盟(FINA)のフセイン・アルムサラム会長は電子メールで、FINAとしては会場定員の50%までの観客動員を望んでいたとしつつも、日本側の決定を受け入れる考えを示した。同時に、FINAは観客動員を期待しており、大会が始まる今月23日までに実現することを願うともコメント。その上で「FINAは、水泳選手が自宅で観戦する世界の人々に素晴らしい試合を見せることができると確信している」とした。

ドイツの競技者団体は、東京五輪組織委の決定は「妥当で適切」と評価。「オリンピックが国内の感染拡大加速につながってはならないし、国際的なスーパースプレッダー(同時に多数の人に感染させる)イベントになってもいけない」と強調した。

カナダのオリンピック組織委は電子メールでロイターに「日本の緊急事態宣言は、レストランの屋内飲食をいまだに禁止しているオンタリオ州などの措置とは非常に異なる」と指摘。「日本では依然、映画館に行くことやレストランでの飲食、公共交通機関の利用、オフィス勤務が可能だ。無観客のオリンピックは東京の全ての人にとって異なる経験になるのは疑いようがない」とした。