モデルナの新型コロナウイルスワクチンを接種したあと、時間をおいて腕が赤くなったりする「モデルナ・アーム」と呼ばれる症状について、国の研究班が初めて分析を行いました。

接種から9日目には3.5%の人に症状が確認されたということで、研究班は「腕を冷やすなどして対応してほしい」としています。


  「モデルナ・アーム」実際に症状出た人は

先月28日にモデルナのワクチンの1回目の接種を受けた40代の女性は、接種から8日目に接種した部位に赤みが出て、かゆみがあることに気付きました。
その日から翌日にかけてかゆみがひどくなり、冷やしたり、かゆみを抑える薬を塗ったりして対処したところ、12日目になってようやく症状がおさまり始めたということです。

先月29日に1回目の接種を受けた30代の男性は、10日目ごろから接種部位が赤くなり始めました。
12日目にはかゆみも出て、赤みは直径で6センチほどの大きさになったということです。


国の研究班の代表で順天堂大学医学部の伊藤澄信客員教授は「いったんおさまったあとに再び症状が出る人もいる。ほとんどの場合、時間がたてばおさまるので、慌てずに接種部位を冷やすなどして対応してほしい」としています。


2021年7月10日 17時52分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210710/k10013132201000.html