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【進学】音大生もアスリートも「定員割れ」する危険性 長い“第二の人生”への不安払拭の術は? [七波羅探題★]
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0001七波羅探題 ★
垢版 |
2021/07/10(土) 23:43:07.69ID:mkm2z0rd9
日刊ゲンダイ7/10(土) 9:06配信
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/291729

 全国に音楽学校の卒業生は何人いるのだろうと思って調べたことがある。大学や専門学校などを合わせて、その数はざっと2万人。これには驚いた。その2万人の音楽を学ぶ若者全員が、プロの音楽家になって一生食っていけるわけがないのは、容易にわかるだろう。

 オーケストラに入団するのは至難の業である。そもそもが狭き門であり、卓越した技量が求められるのはいうまでもない。

 音大で管楽器を学ぶ学生にとってもっとも人気なのは、自衛隊の音楽隊だ。警察や消防にも音楽隊はあるが、自衛隊は全国で3000人。最大の就職先である。身分は公務員で安定しているし、つねに音楽の研さんを積むことができて、演奏の機会もたびたびある。自衛官としての日常の訓練もあるそうだが、音楽家の人生としては恵まれているといえるだろう。むろん、プロオケと同様、演奏家として優秀でなければ入るのは難しい。

 私も音楽大学の運営にかかわったことがあるが、もっとも重要視していたのは学生の就職だ。英語が話せない英文科卒、古典を知らない国文科卒がいるのと一緒で、音大生がみな音楽家を目指す必要はない。「音大生といえど音楽だけやっていたのでは食っていけない。一般企業に入れる学力をつけるべきだ」と主張しても、とかく視野が狭くなりがちな教授陣や事務方はなかなか納得せず、たびたびケンカした。

 プロになれなければ、学校の先生になればいいという時代はとっくに終わっている。公立学校で音楽の授業が必修なのは世界で日本だけだが、いまは週に1時間しかないし、少子化で教員の募集がないのだ。大半の学生は普通に就職するのだから、その実績を積み上げていかないと定員割れして、大学自体が生き残れなくなる。私はもう20年以上それを言い続けてきたが、ようやく大学側も気づきはじめたようだ。

 日刊ゲンダイの調査によると、2012年のロンドンオリンピックに出場した293選手のうち、いまも現役のアスリートは28人だという。3日付の「アスリートたちに待ち構える第二の人生」に詳しいが、オリンピック出場選手の引退後の年収は300万〜450万円未満がもっとも多く、正規雇用で働く人は55%余りしかいないという。指導者や解説者、またはタレントに転身できるのはひと握りのメダリストやスター選手。人生100年が当たり前のいま、20代で現役を引退したとして、残りの人生をどうやって暮らしていけというのか。

 アメリカにはテレビの放映権料などを選手の奨学金やキャリア支援に充てる「全米大学体育協会」のような組織があるが、日本にはまだ存在しないという。政府はオリンピックの開催そのものに躍起になるばかりで、彼ら彼女らの“その後”を考えている様子はまるでないのだ。

 多くの観客に勇気や元気を与えてきた選手たちが、辞めたとたん、残りの長い人生を苦境のうちに過ごすようでは、あまりにしのびない。彼らの第二の人生を支援する仕組みを整えることができてこそ、日本はオリンピック開催国として、文化・スポーツ大国として世界に胸を張れるのではないだろうか。

 このままではやがて日本のスポーツ界も音楽大学と同様に「定員割れ」を起こし、先細りしていく気がしてならない。

(三枝成彰/作曲家)
1000ニューノーマルの名無しさん
垢版 |
2021/07/11(日) 14:41:52.41ID:SI3e5EmM0
アスリートはともかく、音楽家は一生現役だろ。
10011001
垢版 |
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