(CNN) 米国のファウチ大統領首席医療顧問(米国立アレルギー感染症研究所長)は11日までに、新型コロナウイルスのワクチンで2回目や3回目の追加接種で免疫機能を高める「ブースター」の選択肢に関連し、予定分の接種を終えているのならその必要はないとの判断を示した。

ファウチ博士は伝えるべき内容は明確と指摘。「米疾病対策センター(CDC)や米食品医薬品局(FDA)は予定の回数の接種を完全に終えた場合、現段階でブースターは不必要と説明している」とした。

ブースターが必要な事態やその時期についての研究は進めているとし、関連のデータなどを得た場合、公表するだろうとも述べた。「紛らわしいメッセージはない」とも続けた。

米製薬大手ファイザーは8日、同社製の新型コロナウイルスワクチンの効果が弱まっていることを確認したと報告。重症化を防ぐ有効性は依然高いとしながらも、その科学的根拠の詳細には触れなかった。

ただ、所定の接種を済ませた後の6〜12カ月内に3回目の接種が必要となることを示唆。より明確なデータを近く公表するともし、8月にはFDAに対しブースターの緊急使用の承認を求めるとの考えも示した。

一方、ファイザーがこの報告をしてから数時間後、FDAとCDCはワクチン接種を完全に終えた場合、ブースターは必要でないとする共同声明を発表した。

CNN 7/11(日) 16:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/77437dd2b07c8e3c7d63747f5492c28d1232ccde