アイヌを「北海道の先住民」とするのは、まあ、許容できる。
しかし、アイヌ人がまるで縄文時代に日本全土に居住ていた縄文人の代表で
あるかのように言うとしたら、それは違う。
縄文時代は日本の北海道から九州沖縄までが比較的同質の文化を共有した
人間が1万年以上も住んでいた時代だ。
そして北海道にもおそらく縄文時代人が住んでいたことは間違いない。
ところが鎌倉時代から室町時代のころに樺太のオホーツク人との間に
交雑が生じて(戦争であるか平和な交流であるかはわからない)、
その結果、北海道縄文人はオホーツク人との混血民族である
アイヌという民族を成立させた。
アイヌの言語だけが他の日本各地の言語と大きくことなるのはそのせいだ。
だからアイヌが縄文人の子孫であるという考えは明らかに間違っている。