2021年7月15日 16時54分

 政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長が15日の参院改革委員会の閉会中審査に出席。東京都に4度目の緊急事態宣言が出ている現状に「人々がコロナ疲れで、緊急事態に慣れ、飲食店から『限界だ』という声も聞こえてくる。
人々の行動制限だけに頼るという時代はもう終わりつつある」と発言し、今後は感染拡大抑止に向けて科学技術への投資を求めた。
 尾身会長のこの認識に対し、識者から「おそすぎませんか」などの憤りや疑問の声が次々とツイートされた。
 脳科学者の茂木健一郎さんは「全くそのとおりだと思いますし、そのようなご回答をなさったことに敬意を評しますが、尾身さん、おそすぎませんか? 昨年の3月くらいからそういう姿勢でいらっしゃるべきだったのでは?」と疑問を投げかけた。
コロナ患者の治療を続ける宇都宮市インターパーク倉持呼吸器内科の倉持仁院長も「それは第1波の後からそうでした」と憤った。

また、タレントの麻木久仁子さんも「本当におっしゃる通りだと思いますが、これ、一年前にいうべきだったのではないでしょうか。そうすればもっと伸び伸びと五輪ができた可能性は高いと思います」と指摘。
前新潟県知事の米山隆一さんは「ため息が出る位『やっとですか…』なのですが、ワクチン接種が進みつつある今、接種証明、抗原検査キット、簡易なPCR、『まともな』接触確認アプリを組み合わせると伴に、政府が感染制御KPI(重要業績評価指標)明示する合理的感染症対策を行う事を切望します」と提言した。

https://www.chunichi.co.jp/article/291616?rct=entertainment