【シリコンバレー=白石武志】イスラエルに本社を置くNSOグループが開発した犯罪監視用のスパイウエアが中東などの政府に販売され、世界各地のジャーナリストや人権活動家らのスマートフォンのハッキングに使われていたことが18日、米紙ワシントン・ポストなどの調査報道で明らかになった。2018年に殺害されたサウジアラビア人記者、ジャマル・カショギ氏の近親者らのスマホも標的となっていたという。

 十数社の報道機関からなる調査報道チームはNSOのハッキング用スパイウエア「Pegasus(ペガサス)」の顧客らが集め、外部に流出したとされる5万件以上の電話番号を分析した。「iPhone」や「Android(アンドロイド)」搭載スマホがペガサスに感染すると、攻撃者側から通話や電子メール、端末に保存された写真の傍受などが可能になるという。

 リストには米ニューヨーク・タイムズや米ウォール・ストリート・ジャーナル、英フィナンシャル・タイムズ、仏ルモンド、中東のアルジャズィーラなどに所属する180人超のジャーナリストの電話番号が掲載されていたという。政府関係者や企業経営者、宗教家、非政府組織(NGO)活動家らも含まれていた。

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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN190MG0Z10C21A7000000/
2021年7月19日 11時05分