イギリス・オリンピック委員会(BOA)は18日、東京オリンピックのイギリス陸上チームの選手6人とスタッフ2人が、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者とみなされたと発表した。

感染者は、16日の東京到着時にウイルス検査で陽性と判定された人物で、イギリス選手団の所属ではないという。

この感染者の濃厚接触者と判断された選手らは全員、日本に到着するとウイルス検査を受け、陰性と判定されていた。現在、事前合宿地の施設で自己隔離に入っている。医療チームも同行し、選手らの体調を管理している。

選手団の一部が濃厚接触者とされたことについて、マーク・イングランド統括責任者は、「選手とスタッフにとっては残念な知らせとなったが、規則は完全に順守している」と話した。

「(濃厚接触者には)できる限りの支援をする。すぐにトレーニングに復帰できることを望んでいる」


「一般乗客と交じっている」

ハンマー投げのテイラー・キャンベル選手は、こうした事案は「避けようがない」とツイッターに投稿した。

「いまイギリス選手団の仲間たちと飛行機に乗っているが、後部にまとまって座るのではなく、一般乗客と交じっている」

「空いている列にチームの仲間と隣り合って座れるようカウンターで頼んだが、席の変更は認められなかった。ここまで来るのに懸命な努力をしてきたが、現在、自分たちではどうにもできないことのため、それが台無しになる危険にさらされている」

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長は17日の記者会見で、来日する選手たちはおそらく不安だろうと述べた。

そのうえで、「万全の態勢でどの会場でもクラスターが発生しないように努力している」とし、発生した場合には対応できるようにすると述べた。

(略)
https://www.bbc.com/japanese/57883662