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NY原油市場 段階的生産量増の合意で 一時 約1か月半ぶり安値に

19日のニューヨーク原油市場では、主な産油国が来月以降の生産量を段階的に増やす合意をしたことを受けて、国際的な原油の先物価格が下落し、一時およそ1か月半ぶりの安値をつけました。

ニューヨーク原油市場では19日、国際的な指標となるWTIの先物価格が下落し、一時、1バレル=65ドル台後半と、ことし5月下旬以来およそ1か月半ぶりの安値をつけました。

18日に、サウジアラビアが主導するOPEC=石油輸出国機構と、ロシアなど非加盟の産油国が生産量を来月以降、毎月増やす合意をしたためです。

WTIの先物価格は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた原油の需要の低迷で、去年4月ごろにかけて下落したあと、主な産油国による協調減産や、世界的な経済活動の再開などを背景に上昇に転じました。

そして今月6日には、主な産油国による増産に向けた協議が難航しているとして、一時、1バレル=77ドル近くと、およそ6年8か月ぶりの高値まで値上がりしていました。

2021年7月20日 5時03分
NHK