シンガポール政府は20日、外食禁止などの感染対策を再導入すると発表した。
接待を伴うカラオケ店などで感染力の強い変異型の新型コロナウイルス感染が拡大していることに対応する。

人口の50%近くがワクチン接種を完了しているものの、高齢者の感染リスクが残るとして、規制を締め直す。

規制は22日から8月18日まで。外食は持ち帰りかデリバリーのみとし、外出時などのグループ行動は原則2人までとする。
屋内で激しい運動をするスポーツジムなどは営業停止とする。

シンガポールはインドで広がったデルタ型の感染拡大を受け、5〜6月に同様の規制を敷いていた。
状況の改善を受けて外食解禁など緩和を進めていたが、1日あたり新規感染者数が7月中旬から急増。20日には182人に達した。

約1カ月で逆戻りすることになり、飲食業界などへの打撃は避けられない。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM20ADW0Q1A720C2000000/