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東京オリンピックの開幕に先立って、宮城県のスタジアムでは21日夕方から、会場に観客を入れてサッカーの試合が行われます。

宮城県利府町にある宮城スタジアムでは、21日から7月31日にかけての6日間にわたり、サッカーの男女10試合が行われます。

このうち21日は午後5時からサッカー女子の中国対ブラジル、午後8時からザンビア対オランダの2試合が行われます。

また、7月27日はサッカー女子の日本代表とチリの試合が、30日は女子の準々決勝、31日は男子の準々決勝が行われます。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、東京オリンピックの競技の多くは会場に観客を入れずに行われることになりましたが、宮城スタジアムは東日本大震災で被害を受けた東北の県では唯一、観客を入れての開催となります。

宮城スタジアムはおよそ4万9000人を収容できますが、オリンピックでは1万人を上限とするということです。

宮城県によりますと、21日は2試合を通しておよそ6000人の観客が見込まれていて、全体のおよそ80%が東北の人たちで、その半数、全体のおよそ40%が宮城県の住民だということです。

また7月12日の時点で観客が1万人に達する見込みなのは7月28日、サッカー男子のドイツ対コートジボワール戦と、31日のサッカー男子準々決勝だということです。

感染対策を徹底しながら「復興五輪」という理念を、どのように実現できるか、オリンピックの意義と運営の在り方が問われる大会となります。
宮城スタジアムで観客受け入れ準備
21日夕方に始まる東京オリンピックのサッカーの会場の一つ、宮城県利府町の宮城スタジアムでは、大会関係者などが観客の受け入れに向けた準備を進めています。

21日夕方に、東京オリンピックのサッカーの試合が始まる利府町の宮城スタジアムの周辺には、道路沿いに各国の国旗やボールをかたどったモニュメントが飾られています。

午前中から大会関係者やボランティアが集まり、入場する観客のルートなどを確認していました。

また新型コロナウイルスの感染を防ぐため、マスクを着用してお互いの距離を取るように呼びかける看板が多く掲げられていました。

塩釜市から来た60代のボランティアの男性は「どんな状況でも自分にできることをしたいと思ってきました。すべてのアスリートが期間中、無事に過ごし、コロナ禍でもオリンピックを開催できたという記憶になればいいと思います」と話していました。