徳島大学 毒物指定の「アジ化ナトリウム」紛失 誤って廃棄か

http://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20210727/8020011653.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

徳島大学は、毒物に指定されている「アジ化ナトリウム」100グラムを紛失したと発表しました。
大学は「保管庫を交換した際に誤って廃棄したとみられる」と説明しています。

徳島大学によりますと、今月8日、保管庫にある毒物や劇物の数量の調査を実施したところ、
プラスチック製のボトルに入った「アジ化ナトリウム」100グラムがなくなっていることが分かったということです。

アジ化ナトリウムは、医学部の解剖実習で防腐液として使用されていますが、
体内に入ると血圧が急激に下がったり、意識障害を起こしたりするとして
毒物に指定されていて、大人が摂取すると1グラムから2グラムで致死量になるということです。

ことし5月に保管庫が経年劣化したため、新しい保管庫へ薬品を移動させる作業を行っていて、
大学では調査の結果、その際にアジ化ナトリウムが入ったボトルを取り出すのを忘れ、
そのまま誤って保管庫ごと廃棄してしまった可能性が高いとしています。

徳島大学の赤池雅史医学部長は27日に会見し「このような事態を招いてしまい、深くおわび申し上げます。
再発防止のため、管理簿への記入をダブルチェックにするなど、安全管理に努めます」と陳謝しました。

07/27 11:41