新型コロナウイルスに関する県疫学統計・解析委員会の高山義浩医師は28日、県庁で会見し、分析結果を説明した。

1人の感染者が平均何人にうつすかを示す実効再生産数は、25日までの1週間で2・07だったとして
「デルタ株への置き換わりも重なっているので、8月上旬にかつてない規模の流行に至る可能性がある」と指摘した。

再生産数が1を超えると流行は拡大に、1を下回ると流行は収束に向かうことが知られている。

高山氏は、ワクチン2回目の接種率が全年代で15%程度にとどまっていることを踏まえ
「感染拡大を抑える集団免疫には達していない」と指摘した。

「これまではまん延防止等重点措置や緊急事態宣言で明確なブレーキが踏まれていたが、現段階は明確なブレーキがない。
英国、欧州で急拡大した事例を沖縄の人口に当てはめると、(新規感染者が)1千〜2千人になる可能性がある」と話した。
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