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重量挙げの取材をしていて気になったのは、マスクをせず会話をする人が会場で目立つことだ。写真は重量挙げの会場、東京国際フォーラム。7月25日、東京で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

五輪取材ノート:会場で目立つ「マスクなし会話」と「密」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20210729-00000057-reut-spo

[東京 29日 ロイター] - 重量挙げの取材をしていて気になったのは、マスクをせず会話をする人が会場で目立つことだ。複数の人が一か所に集まる場面もたびたび目にする。ところがスタッフはほとんど注意しない。

彼らが厳しく目を光らせているのは、立ち入り禁止エリアに関係者以外が入らないようにすこと。マスクをしていない人に注意をして欲しいとお願いすると、自分の管轄ではないと言うのみだ。

関係者しかいない無観客の会場で、人の立ち入りをそこまで神経質に見張る必要があるのだろうか。新型コロナウイルス渦中で安心安全な大会をうたっているのだから、選手や大会関係者の行動規範を定めたプレーブックの順守徹底にむしろ力を入れるべきではないか。

メディアが食事をするエリアも、マスクなしで会話をする人が多い。会場の東京国際フォーラムには広大なスペースがあるのに、食事スペースを広げることはできないとのことだ。今使用しているのは重量挙げのみ。建物のなかはがらんとしている。

他の会場でもコロナ規制の違反が相次ぎ、組織委員会は注意喚起をしているというが、全国の感染者数が最多記録を更新する中、いま最も優先すべきことは何か、組織委には柔軟に考えて欲しい。

(藤田淳子)