【北京=三塚聖平、ワシントン=黒瀬悦成】中国河南省の水害を取材した外国人記者が現場などで住民に嫌がらせを受けたとして、米政府などが中国側を非難している。当局による「ナショナリズムの扇動」が影響していると指摘される中、中国政府は「一部の西側メディアの真実でない報道が、民衆の不満と憤慨を引き起こしている」と外国メディア側に非があるとの見解を示している。

中国外国人記者クラブ(FCCC)の7月27日付の声明によると、水害で多数の死者が出た河南省鄭州市で、米国とドイツのメディアの記者が住民に取り囲まれ、カメラや服をつかまれるなどした。また、河南省の中国共産主義青年団は、中国のインターネット上で報道内容への不満が噴出している英BBC放送の記者の居場所を知らせるように、短文投稿サイト「微博」で約160万人のフォロワーに呼び掛けた。

FCCCは「中国当局によって時に直接扇動されるナショナリズム」が、海外メディアへの敵意につながっているとして「失望」を表明した。

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https://www.sankei.com/article/20210803-2ZYD2CVGPFO3HCD7NWATTRE5XA/