県内では8日、1日の感染者が100人を超え爆発的に感染が広がっている。
感染症の専門家は「これまでで最も危機的な状況」だとして、改めて感染対策の徹底を呼び掛けている。

県内では5日連続で50人以上の感染が確認され、8日はこれまでで最も多い104人となった。
直近の1週間では422人の感染が確認されていて、先週1週間と比べると270人増えている。

感染症の専門家は、これまでで最も危機的な状況だと分析する。鹿児島大学大学院の西順一郎教授は
「正月やGWの時よりも市中感染の広がりは大きくなっていて県内どこでもそういう状況」と話した。

年代別で見ると、最も多いのは20代で146人。30代が80人、40代が55人と続いている。
先週1週間と比べると、20代や30代を中心に若い世代の感染が増えていることが分かる。

西教授は「デルタ株の感染力の増加が1番大きいが、夏休みに入って帰省などで若い人が帰ってきている。
若い人への自粛の要請が1年半になりこれ以上できない難しい状況」と分析した。


若い人の感染が急増している一方で高齢者の感染者は減っている。西教授は「明らかにワクチンの効果。
接種してもかかる場合はあるが軽く済むしほとんど高齢者の陽性者が出ていない」と話した。

市町村ごとの感染者で最も多いのは鹿児島市で279人。そして西之表市の23人、龍郷町の19人と続いている。
県は9日から今月22日まで鹿児島市と種子島の西之表市、中種子町、南種子町の飲食店に対し営業時間の短縮を要請。

県は今月6日、警戒基準をステージ3に引き上げたが、7日時点でPCRの陽性率はステージ4の指標、10%を超えている。
西教授は「放っておくと何百人となっていく可能性はあるので来週お盆迎える今、少しでも感染拡大を食い止めることが大事。

デルタ株は感染した人の出すウイルス量が多く、近い距離で空気感染する意識を持ってほしい」と話し、
デルタ株は感染力が強いため、電車やバスなどの混みあった中で感染する可能性がある。
布マスクではなく不織布マスクをしっかりとつけて感染対策を行ってほしいと呼びかけている。
https://www.kyt-tv.com/nnn/news104v98yy971yg3wz5dv.html