東京都内の新型コロナ後遺症外来では、30代を中心に若い世代の患者が増えている。医師は「軽症だった患者が、後遺症に長く苦しむ傾向がある」と警鐘を鳴らしている。

 渋谷区のクリニックでは、7月に約1200人が後遺症外来を受診した。半数を30代以下が占めていて、去年12月と比べるとその患者数は倍増している。ヒラハタクリニックの平畑光一院長は「バリバリ働いていた20代・30代の方がベッドから起き上がれずトイレに行くこともできずに(寝たきりになる)本当に人生が破壊されてしまう」と話す。

 去年11月に感染した10代の女子大学生は軽症だったが、いまも嗅覚が戻っていないという。「(当初)お肉の臭いがすごく臭く感じた。工場の排気ガスの中でずっとご飯を食べている感じ。それは今でもずっと続いています」と話していて、強い倦怠感にも悩まされ、春から大学を休学しているという。

 平畑院長は「後遺症は(感染の際に)軽症のほうが長くなることがあります」「軽症で済むから大丈夫という勘違いは絶対にしないでほしい」と注意を促した。(ANNニュース)

2021年8月10日 14時57分 ABEMA
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/20676627/

写真
https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/7/2/72878_1585_12f84f405a602e823767269ae3cf6cef.jpg