医療体制「もはや災害時」 帰省延期、対策徹底求める 新型コロナ・厚労省助言組織
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20210811-00000087-jij-soci

 新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は11日、首都圏などの医療提供体制について「もはや災害時に近い」との見解をまとめた。

 今後は「多くの命が救えない危機的な状況さえ危惧される」と強い懸念を示し、国民に対し、お盆期間中の帰省延期やマスク着用など感染対策の徹底を求めた。

 専門家組織は、全国の新規感染者に関し、「急速なスピードで増加傾向が継続している」と指摘。東京都ではインド由来のデルタ株に感染した人の割合が新規感染者の95%に到達したと推計され、「ほぼ置き換わったと考えられる」とした。

 10日までの1週間に確認された人口10万人当たりの新規感染者は、東京が200.06人、沖縄が247.83人と200人台となった。埼玉(119.66人)、千葉(107.27人)、神奈川(140.27人)の首都圏3県も100人を超え、大阪(86.25人)、福岡(94.77人)などと全国的な拡大傾向に歯止めがかかっていない。