尾身会長の関連施設に侵入、ガラス割った疑い 警視庁が39歳逮捕
毎日新聞 2021/8/12 00:00(最終更新 8/12 00:00) 432文字
https://mainichi.jp/articles/20210811/k00/00m/040/136000c

 政府の有識者会議「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の尾身茂会長(72)が理事長を務める独立行政法人「地域医療機能推進機構」(東京都港区)に侵入し、入り口のガラスを割ったとして、警視庁捜査1課は11日、東京都東村山市萩山町1、職業不詳、石井宏典容疑者(39)を建造物損壊と建造物侵入容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。

 逮捕容疑は7月21日午前3時ごろ、港区高輪3の同機構本部に侵入し、スコップ(長さ約1メートル)で入り口の自動ドアのガラス2枚などをたたいて壊したとしている。容疑を認め、「尾身会長が嫌いだからやった」という趣旨の供述をしているという。

 捜査関係者によると、同日午前7時ごろ、出勤してきた同機構の職員が入り口のガラスが割られ、スコップが突き刺さっているのを発見し、高輪署に通報。周辺の防犯カメラ映像などを調べた結果、関与が浮上したという。捜査1課は尾身氏への悪質な嫌がらせの可能性もあるとみて動機などを追及する。【最上和喜、鈴木拓也】