(ブルームバーグ): 米サイバーセキュリティー会社、ノートンライフロックはチェコの同業アバスト買収で合意した。

10日の両社発表によると、アバストの株主は現金と株式を受け取ることになり、総額81億−86億ドル(約9000億−9500億円)規模の取引となる。統合後は、ノートンライフロックのビンセント・ピレット最高経営責任者(CEO)がCEOを務め、アリゾナ州テンピとプラハの2カ所に本社を置く。アバストのオンドレイ・ヴルチェクCEOは社長に就き、取締役会に加わると説明した。

大手企業やインフラ提供業者を標的とした身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」攻撃により、ハッカー対策の需要が高まっている。これが、新型コロナウイルスに伴うリモートワークの増加とともに、クラウドベースセキュリティープロバイダーの成長を今後もけん引していくとブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、マンディープ・シン氏は分析する。

今回の買収でノートンライフロックの顧客は飛躍的に増加することになる。ノートンライフロックは、シマンテックが2019年に法人向け事業をブロードコムに売却したのに伴い現社名に変更。アバストは4億3500万の「フリーミアム」顧客を抱える。基本的な商品を無料で提供することで集客し、より高度なサービスを購入する有料顧客への転換を促している。

8/11(水) 14:46配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20210811-60799961-bloom_st-bus_all

 アンチウイルスなどのセキュリティソフトを提供するNortonLifeLockおよびAvastは10日(現地時間)、事業統合を発表した。統合はAvastが発行する通常株式をNortonが買い取る形で行なわれ、Avastの株主は1株あたり7.61ドルの現金、およびNortonが発行する0.0302株の所有権を得ることができる。

 買収後、NortonのCEOであるVincent Pilette氏およびCFOのNatalie Derse氏は役職は継続するが、AvastのCEOであるOndřej Vlček氏、および共同創設者/取締役であるPavel Baudiš氏はNortonの取締役会のメンバーとなる見込み。

 買収によりNortonは5億人を超えるユーザーを抱える企業となる。Avastのプライバシーの強みとNortonのアイデンティティの強みを活かし、幅広い補完的な製品ポートフォリオを展開するとしている。

8/12(木) 12:19配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20210812-00000067-impress-sci
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