毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/92e46242659b3a1632dd72e5b75b4a76bb297740

 アフガニスタンで旧支配勢力タリバンが攻勢を強め、主要都市を次々制圧する事態を受け、英国のウォレス国防相は13日、アフガンからの米軍撤収をもたらした米国とタリバンとの和平合意について「誤り」だったとの認識を示し、撤収後に「(国際テロ組織)アルカイダが(アフガンで)おそらく復活するだろう」と警告した。

 米国のトランプ政権(当時)とタリバンは2020年2月、米軍撤収を柱とする和平合意を締結。バイデン政権も撤収方針を踏襲し、8月末で撤収を完了する方針を示している。

 英スカイ・ニュースに答えたウォレス氏は、和平合意について「ああいった形で(合意)されたのは誤りで、国際社会がその報いを受けることになる」と私見を述べた。

 緊迫する現地情勢を受け、英政府は、アフガン在留の約4000人の英国人と、英軍・政府機関のアフガン人スタッフ約2000人の避難のため、英軍部隊約600人の首都カブールへの急派を決めている。【ロンドン服部正法】