【ワシントン時事】バイデン米大統領は14日、在アフガニスタン米大使館職員らの退避支援のため現地に派遣する米軍部隊の規模を約5000人まで拡大することを承認したと発表した。米政府は既に3000人の派遣を決定。以前から1000人が駐留しているため、実質的に1000人規模の追加となる。
 アフガンでは、今月末の駐留米軍撤収期限をにらみ、反政府勢力タリバンが攻勢を強める。米軍部隊派遣は、米国や同盟国の要員のほか、駐留米軍に協力したアフガン人の「安全で秩序立った退避」を支援するのが目的。米大使館自体は閉鎖せず、ビザ発給などは継続するとしている。
 バイデン氏は声明で、タリバン代表に対し「アフガン駐在の米要員を危険にさらす行動に及べば、直ちに米軍の強力な反撃に遭う」と警告したと説明。米軍と情報機関に「アフガンからの将来のテロに対応できる能力と警戒を維持」するよう命じたとも述べた。

時事通信 2021年08月15日07時34分
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