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終戦記念日で与野党談話

与野党各党は15日の終戦記念日に当たり談話を発表した。要旨は次の通り。

【自民】多くの国や地域との協力関係を深化させ、世界の平和と安定のため不断の努力を続けていくことが大切だ。平和国家日本を次世代に引き継いでいくとともに、世界から一層高い信頼を得られるよう全力を尽くす。

 【立憲民主】自公政権は不当な憲法解釈変更による歯止めなき集団的自衛権の容認など、立憲主義を脅かす動きを強めており、この流れは断ち切らなければならない。平和主義を堅持し、国際協調と専守防衛を貫く。

 【公明】今年1月に発効した核兵器禁止条約が核廃絶の機運を高めている。来年開催される締約国会議への日本政府のオブザーバー参加を強く求め、核保有国と非保有国間の橋渡し役を担うよう訴えていく。

 【共産】菅政権や改憲勢力は自らの大失政を棚に上げ、改憲策動にコロナ危機を利用している。独裁体制をつくる緊急事態条項創設や憲法9条改定を目指す火事場泥棒のような改憲を絶対に許すことはできない。

 【日本維新の会】(五輪・パラリンピックという)平和の祭典が先人たちの尊き犠牲の上に成り立っていることは片時も忘れてはならない。現実に即した外交・安全保障政策を展開し、世界平和の実現に全力を傾注する。

 【国民民主】空襲被害者救済など置き去りにされた課題を速やかに解決するため、あらゆる努力を重ねる。戦争の惨禍の教訓と恒久平和の願いを風化させることなく次世代へ語り継ぐ。平和で豊かな日本を発展させる。

 【社民】再び戦争の時代を招来させないよう努め、後世に継承することが私たちの責務。(政府の)南西諸島での基地建設の動きを看過できない。「沖縄を再び戦場にするな」の声を上げていく。

 【れいわ新選組】いまだ果たされていない空襲被害者への賠償、原爆被害者の全員救済を求めるとともに、日本が世界平和の先頭に立つことが政治の責任と考え行動していく。

 【NHK党】先の大戦を経験した世代が少なくなる中で、あの惨禍を風化させてはならない。唯一の戦争被爆国として、被爆の実相を次の世代に語り継ぐことが何よりも大切だ。

2021年08月15日00時05分
時事通信