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会談後、エジプトのシュクリ外相(右)とともに記者会見に臨む茂木敏充外相=16日、カイロ(ロイター=共同)

アフガン情勢に懸念共有 日エジプト外相会談
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 茂木敏充外相は16日、中東歴訪で最初の訪問国エジプトの首都カイロで、シシ大統領、シュクリ外相と個別に会談した。民主政権が瓦解したアフガニスタン情勢への懸念を共有し、さらなる不安定要因とならないよう連携していく方針で両氏と一致した。日本とエジプトの関係強化や、イスラエルとパレスチナの和平についても議論した。

 外相会談後の共同記者発表で茂木氏は、アフガン情勢を巡り「イスラム世界に影響力のあるエジプトと連携していくことで一致した」と強調。パレスチナ問題をはじめとする中東情勢の安定化に向けたエジプトの取り組みを高く評価し、緊密な連携に意欲を示した。新型コロナウイルス対策での協力も表明した。

 エジプトは、イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスによる戦闘が続いた5月、停戦発効を主導。だが、その後も散発的な衝突が起きている。

 茂木氏は歴訪中にパレスチナとイスラエルを訪れる予定。空爆されたガザの復興に協力する姿勢を示し、双方に停戦維持と和平交渉の再開を呼び掛けたい考えだ。