台湾問題に関連し、「日本はもはや米国に追従するだけの舎弟ではない」とする意見記事が11日、中国共産党系の環球時報(電子版)に掲載された。筆者は、元駐日中国大使館参事官で、中日関係史学会常務副会長の呂小慶(リュー・シャオチン)氏。

記事はまず、「日本政府の核心的メンバーが最近、台湾問題をめぐって頻繁に発言している」と指摘。秋葉剛男国家安全保障局長が9日、米ワシントンでブリンケン国務長官と会談し、台湾海峡の平和と安定維持の重要性で一致したことや、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)による岸信夫防衛相のインタビューで台湾問題が「中心的話題」になったことを取り上げた。

その上で、「台湾問題をめぐり日本は強硬姿勢のように見えるが、実際にはこの問題における日本の極めて大きな戦略上の焦りが反映されている」と主張。その焦りとして、「中国の発展の勢いが猛烈で阻むことができないことへの焦り」「日本の衰退が続くことへの焦り」「米中間の緊張が緩和に向かう可能性があることへの焦り」「中国の国際的影響力が大きくなることへの焦り」の四つを挙げた。

Record China8月14日(土)20時30分
https://news.biglobe.ne.jp/international/0814/rec_210814_6315737583.html