搭乗したのは米当局に退避を認められた人々。米軍は、同機にはアフガン人約640人が搭乗していたと説明している。

一便にこれほどの人数を乗せることは予定されていなかった。だが大勢が機体後方の半分開いたタラップをよじ登って乗り込む事態となり、乗員らは人々を降機させるのではなく、そのまま出発することを決めた。

写真はアフガニスタンの首都カブールからカタールに向け出発した米空軍の大型輸送機の機内の様子
https://www.afpbb.com/articles/-/3362111

アフガニスタンのハミド・カルザイ国際空港(カブール空港)を8月16日に離陸した米軍のC-17輸送機の車輪格納部から遺体が見つかったと、アメリカの主要メディアが相次いで報じた。イスラム原理主義勢力「タリバン」を恐れて国外に脱出しようとして輸送機に隠れたアフガニスタン人と見られている。

現地ニュースによると、海外への脱出を求めて数千人の群衆が空港に押し寄せたという

16日にSNS上で拡散した動画には、カブール空港で移動するC-17輸送機に多くの群衆が群がり、一部は輸送機にしがみついている様子が映し出されていたほか、離陸後の輸送機から、人のようにも見える何かが落下する様子が撮影されているものもあった。

ワシントン・ポストは17日、3人の関係者の証言として、カブール空港を離陸したC-17輸送機の車輪格納部から遺体が発見されたと報じた。

空港を離れる際に、飛行機の脚を車輪格納部に収納できなかったため、乗務員は緊急事態を宣言した。「飛行機が別の空港に着陸した後に、車輪格納部から遺体が発見された」と、2人の関係者が匿名を条件に話したという。空中から人が落下しているようにみえる動画と同じ機体かどうかは不明だという。

ニューヨーク・タイムズも同日、さらに詳しく報じた。アメリカ空軍当局者がC-17輸送機から遺体の一部が見つかったことを認めたとした上で、以下のような経緯だったとしている。

この輸送機のコールサインは「REACH885」だった。海兵隊への物資を運び、アメリカ人とアフガニスタン人の避難のためにカブール空港に16日早朝に着陸した。

着陸の直後、数百人から数千人の群衆が押し寄せたため、乗組員は恐怖を感じて、荷下ろしの途中で止めて離陸することになった。機体にしがみついている人々がいたため、輸送機はゆっくりと滑走路に移動し、周囲を2機のヘリコプターが低空飛行して猛烈な風で群衆を追い払った。

「REACH885」は滑走路を離陸したが数分後、パイロットと副操縦士は、着陸装置が車輪格納部に完全に格納されないという重大なトラブルに気付いた。乗組員が小さな窓から状況を確認したところ、車輪格納部に隠れていた人数不明のアフガニスタン人たちの体が着陸装置に押しつぶされていたのが見えた。

この輸送機は4時間後、カタールのアル・ウデイド空軍基地に着陸。苦悩した様子で機体から下りる乗組員たちに、メンタルヘルスのカウンセラーと牧師が面会したという。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/c-17_jp_611c653ae4b0caf7ce2ab4bb

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