アフガニスタンから邦人らを退避させるため急きょ決まった航空自衛隊の輸送機派遣。

現地の治安情勢は混迷しており、不測の事態を警戒し銃を携行した陸上自衛隊員も派遣される。活動は空港内だが混乱に乗じたテロも懸念され、緊迫した任務が続くことになる。


「現地情勢を注視しながら対応に万全を期す」「武器は携行する」。
岸信夫防衛相は23日、記者団にこう強調した。
自衛隊法上、在外邦人輸送の際には隊員と共に行動する輸送対象者の防護のため、銃口を向けたり、威嚇射撃をしたりする武器使用が可能になる。

派遣される陸自主力は中央即応連隊(栃木県・宇都宮駐屯地)の隊員ら100人以上。
首都カブールの国際空港で、米軍のチェックポイントを通過した邦人らを輸送機に安全に誘導するのが任務だが、米軍大型輸送機に脱出しようとしたアフガン人の群衆が殺到したケースもある。
防衛省は「現在は米軍が空港を安全にコントロールし、正常に運航されている」とするが、米軍の撤退期限が迫れば安全確保が難しくなる恐れもある。

安全保障関連法には、外国での緊急事態に保護する邦人を陸自車両で空港へ輸送し、武器を用いて妨害行為を排除できる「在外邦人等の保護措置」があるが、今回は適用されなかった。
実施には相手国の同意が必要で、政府筋は「アフガン政府が崩壊し、実権を握った(イスラム主義組織)タリバンと意思疎通を図るのは困難」と理由を話す。

一方、空港周辺では国際テロ組織アルカイダやアフガンの過激派組織「イスラム国」(IS)による自爆テロ、航空機を狙った攻撃が懸念されている。
カブールと周辺国をピストン輸送する空自C130輸送機は対空ミサイル回避装置を使って離着陸する事態も想定される。

防衛省幹部は「急な任務であり、過去に海外での運航実績があり信頼性の高いC130を使う」と説明。
C130は自衛隊のイラク派遣でも使用された。


2021年08月24日07時12分
https://www.jiji.com/sp/article?k=2021082300940

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