山形市の秋の風物詩「日本一の芋煮会フェスティバル」を主催する協議会(山形市)は26日、市内で臨時総会を開き、9月19日に開催予定だった第33回日本一の芋煮会を中止すると決めた。中止は2年連続。当初は完全予約制の販売会方式での開催を目指していたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて断念した。
 総会で公平雅士実行委員長は「感染力の強い変異株が流行する中、十分な対策を講じることは困難だ。県内外から人流を生み出してはいけないと判断した」と説明した。
 実行委によると、用意する予定だった芋煮セット1万2000食に対し、26日時点で既に3200食分の予約があった。予約分への対応や準備した食材の活用方法は今後、検討する。
 日本一の芋煮会は毎年9月に市内の馬見ケ崎川河川敷で開かれてきた。直径6・5メートルの巨大鍋「鍋太郎」で大型重機を使って調理する様子が人気を集め、第31回の2019年は3万5000食を提供した。

河北新報 2021年08月27日 11:06
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