0001ボラえもん ★
2021/08/27(金) 14:24:53.59ID:46iZs+lp9そして、出生性比以外にも、未婚の「男余り」現象の要因があります。それが再婚数の増加です。
婚姻数が激減している事実は周知のことと思いますが、婚姻数が一番多かったのは1972年で、年間約109万9984組。
それが、2018年は60万組を割り込み、約59万9007組になりました。ほぼ半減です。しかし、その中で再婚数だけは逆に同期間比で1.3倍に増えています。
(中略)
要するに、バツあり男は未婚女性と再婚し、バツあり女は未婚男性を選択しないということです。
それによって未婚女性の絶対数だけが減ります。その中には、何度も結婚離婚を繰り返す男性もいるでしょう。
冷静に考えれば、複数回も離婚する人間というのは、そもそも結婚生活に向いていないんじゃないかとも思うのですが、
不思議と婚活の現場では、バツあり男は頼りがいがあってモテるという話も聞きます。
そうした複数再婚者に押し出され、一度も結婚できない生涯未婚の男性が増えることになります。これを私は、「時間差一夫多妻」と呼んでいます。
(中略)
■結婚したい男性のライバルは実は同じ未婚ではなく…
人口動態調査に基づき、1980年から2019年までの40年間の累計で「時間差一夫多妻」の規模を見てみましょう。
婚姻数は約2890万組、離婚数は約855万組で、いわゆる40年間の特殊離婚率は30%です。
「3組に1組は離婚する」というのはこうした実績に基づきます。離婚した夫婦のうち約613万組が再婚(夫婦いずれかが再婚含む)夫婦です。
単純計算すると離婚者の72%が再婚していることになります。
再婚の内訳をみると、再婚同士が約221万組、再婚夫と初婚妻が約224万組、初婚夫と再婚妻は約169万組です。
40年間を通じて、バツあり男と224万人の初婚女性が結婚したという計算になります。
もちろん、再婚妻と結婚する初婚夫も169万人いるわけですから差し引き未婚女性をバツあり男にとられた未婚男性が54万4000人になります。年間にして1万3600人ずつです。
たいした数字ではないと思うかもしれませんが、すでに年間初婚女性数が38万人になっている中で、その割合は3.6%になります。
出生性比で5%、時間差一夫多妻により3.6%、合計8.6%も影響値があれば未婚の「男余り」は不可避です。
そもそも再婚自体、同時に複数の妻を持つ重婚ではないので、法的にも道義的にも何ら問題はありません。
しかし、バツあり男と初婚女性が次々と結婚すると、あぶれる未婚男性が割を食うことになります。再婚年齢の最盛期は35〜39歳です。
晩婚化が進めば進むほど、結婚したい30代の未婚男性にとっては、同年代のバツあり男が強力なライバルとして立ちはだかることになります。
(中略)
■婚姻率が高いのに未婚率も高いのはなぜ?
多くの方が誤解しているのですが、実は東京は婚姻率に関してはずっと全国1位です。日本でもっとも人口比で婚姻しているのは東京です。
しかし、同時に男性の生涯未婚率も高く、2015年国勢調査時点では全国3位です。
婚姻率が高いにもかかわらず、なぜ未婚率も高いのか。その原因の一端はこの東京の「時間差一夫多妻男」にあるのかもしれません。
女性の側からみれば、東京で婚活する場合、未婚男性だけではなく、バツあり男性も選択肢として十分考えられるので希望が広がります。
が、くれぐれも独身を装う既婚男性にはご注意ください。離婚もせずに、複数の相手と浮気を繰り返す「同時多発浮気既婚男」も少なからず存在します。
「時間差一夫多妻男」の再婚を禁止する法律を作ったところで、未婚男性が結婚できるとは限りません。
ほしいものを何度でも手に入れては、取り替える者がいる一方で、手に入れることが一生かなわない者もいる。結婚の自由化とは、結婚の不可能化と表裏一体なのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b09ebad9803dbf4d171c2e1fc718186fd3357e60?page=1