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環境省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関で、竹内紀臣撮影

環境に配慮した商品購入などにポイント 制度創設へ 意識転換促す
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 環境省は、プラスチック製スプーンの受け取りの辞退など、環境に配慮した商品やサービスを購入した場合、ポイントを発行する「グリーンライフ・ポイント」制度を創設する方針を固めた。消費者にライフスタイルの転換を促すことで、脱炭素社会の実現やプラごみ削減などを目指す。

 制度は、通販サイトやスーパーなどで導入されているポイント付与の仕組みを活用する。環境に配慮した商品やサービスを購入した消費者に、従来提供していたポイントを上乗せする。環境省は、通販サイトの運営会社などに新制度の企画開発費などを補助するため、来年度予算の概算要求に10億円を計上する。

 ポイント発行の対象は、販売期限間際の食品の購入▽再生可能エネルギー由来の電力への切り替え▽リユース(再利用)品の購入▽カーシェアの利用――などが想定される。対象となる具体的な行動や上乗せするポイント数は、通販サイトの運営会社などが決める。

 政府は2030年度までに温室効果ガス排出量を13年度比46%削減する目標を掲げる。新たな地球温暖化対策計画の素案では、家庭部門でエネルギー使用に伴う二酸化炭素(CO2)排出量を同66%削減することを目指しており、ポイント制度導入で目標達成を後押しする。また、30年度までに食品ロス半減(00年度比)、使い捨てプラスチック排出量25%抑制といった目標実現への貢献も狙う。【信田真由美】

 ◇グリーンライフ・ポイントの対象(イメージ)

▽地産地消の食材利用、食べ残しの持ち帰り

▽高性能省エネ機器への買い替え、節電の実施

▽服のサブスクリプション(定額制レンタル)の利用

▽プラスチック製スプーンやストローの受け取り辞退

▽カーシェアの利用、シェアサイクルの利用