東京港の大井ふ頭で今月25日、強い毒を持つヒアリが女王アリ1匹を含めおよそ500匹見つかり、環境省が駆除を進めています。

環境省によりますと、大井ふ頭のコンテナヤードでは今月3日にヒアリが見つかり、その後行われた調査で、今月25日、20メートルほど離れた場所でおよそ500匹が見つかったということです。

専門家の分析によってヒアリと確認され、30日、環境省が発表しました。

500匹が見つかったのは、コンテナを載せるコンクリート製の板の付近で、板に開いていた直径10センチほどの穴の中で女王アリ1匹と幼虫とさなぎ合わせて150匹も見つかりました。

環境省は周辺に殺虫剤入りの餌を置くなどして駆除を進めています。

今回見つかった場所では、今月上旬の調査でヒアリは確認されていなかったということで、環境省は継続的に子孫を残す「定着」には至っていないとしています。

国内では、これまでヒアリの定着が確認された例はなく、環境省はふ頭を利用する事業者に対し、ヒアリと疑われるアリを見つけた時は関係機関に速やかに連絡するよう呼びかけています。

NHK NEWS WEB
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