https://www.sankei.com/article/20210830-7ELE5SKMNRJPLFPN3ZIXPDFNII/
デンマーク領グリーンランドの北方で、世界最北端の陸地と思われる島を同国の研究チームが発見し、コペンハーゲン大が29日までに発表した。
島にはまだ名前がない。
研究チームは、面積約1800平方メートルで海抜3〜4メートルしかなく、主に砂利でできているため「強力な嵐が直撃すれば消滅しかねない」と指摘している。

チームが今年7月、グリーンランド北方で試料を採取する際に偶然、見つけた。
当初、衛星利用測位システム(GPS)を基にそれまで最北端の島とされていたグリーンランドのオーダーク島に到着したと思っていたが、後にGPSのエラーが判明。
オーダーク島より780メートル北方の島だったことが分かった。

チームを率いたコペンハーゲン大地学・天然資源管理学部のモーテン・ラッシュ博士は、島の発見で「わずかにデンマーク領が広がった」としつつも、
島が「いつまで持つかは誰にも分からない」と話している。