米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンに異物が混入した問題を受け、厚生労働省は注射針を容器のゴム栓に刺すときに
栓を削り取る「コアリング」を起こさないよう注意を呼びかけている。

27、28日に異物が見つかった沖縄県のほか、コアリングが原因とみられる異物は東京都で4バイアル(容器)の報告があったという。

注射針の先端は横から見ると斜めになっている。
厚労省によると、容器内のワクチンを注射器に充塡(じゅうてん)する際、容器のふたをするゴム栓に対して斜めに針を刺すと、
先端の短い部分にあたる「あご」で栓の一部が削り取られるコアリングという現象が起こる。

刺しながら針を回転させても起こり、何度も刺し直すと危険性が高まる。

厚労省は、針を垂直に刺すよう自治体向けの接種説明会などで呼びかけており、再度注意喚起する。

ただ、仮にコアリングが起きたワクチンを接種したとしても、ゴム栓は消毒されており、
筋肉注射のため血管内に詰まる恐れも低く、安全面で大きな問題はないとしている。
https://mainichi.jp/articles/20210830/k00/00m/040/253000c

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