「臨時国会が開かれないなら、志ある方と相談し、自分はどうすべきかを判断したい」

 選挙区の鳥取県倉吉市内の講演で28日、そう語った自民党の石破茂元幹事長。強く主張してきた国会召集が見送られれば、9月の党総裁選出馬を検討する考えを示唆したが、政府・与党は30日、総裁選前の召集を見送る方針を固めた。いよいよ、出馬への条件は整ったわけで、改めて石破氏の態度に注目が集まる。

「世論調査では『次の首相候補』として依然、人気は高い。地方の党員や若手議員から『今の自民党を救えるのはアナタしかいない』などと持ち上げられ、本人もその気になっているようです」(自民党関係者)

 今こそ国会を召集し、与野党協調して総裁選よりもコロナ対策に注力せよ――。正論を唱え続けても「総裁選に出るの? 出ないの?」「煮え切らない」と言われてしまうのが、この人の人望のなさか。出馬の意思を固めても、いばらの道が待っている。

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