窃盗事件で無罪判決「カメラに録画されない人物の可能性」

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20210902/5080009848.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

佐賀市の有料老人ホームで従業員の財布などが入ったバッグを盗んだとして、
窃盗の罪に問われた50代の男性に対して佐賀地方裁判所は無罪を言い渡しました。

事件で重要な証拠とされたのは防犯カメラの映像でしたが、裁判所は
「防犯カメラに録画されなかった人物が存在する可能性があり、
被告人が犯人であることに疑いが残る」としました。

無罪を言い渡されたのは佐賀市の50代の男性で、去年11月、自身が勤めていた佐賀市の
有料老人ホームで、棚に保管されていた財布などが入ったバッグ1個を盗んだとして窃盗の罪に問われていました。
これに対し男性は「窃盗はしていない」として無罪を主張していました。

この事件で重要な証拠とされたのは棚の上の天井に設置された防犯カメラの映像で、
カメラは何か動くものがあった場合に前後の映像を録画する機能がついていました。

2日の判決で、佐賀地方裁判所の今泉裕登裁判長は、「被害者が棚を開けた際にも録画されるはずで
あるが、そのような場面は録画されていない。画角の中で動きがあるのに
カメラが作動していない場面が複数ある」と指摘しました。

そのうえで「扉を開閉したが、その様子が録画されなかった人物が存在する可能性があり、
被告人が犯人であることに合理的疑いが残る」と述べ、無罪を言い渡しました。

佐賀地方検察庁は「判決内容を精査し、適切に対応したい」としています。

09/02 17:30