2021年9月5日 18時27分

新型コロナウイルスの重症患者数は過去最多の水準が続いていて、東京都内では入院中に重症化し、人工心肺装置=ECMOを使った治療が必要になって転院を余儀なくされるケースが相次いでいます。

転院のためにECMOを使った治療ができる「エクモカー」が出動するケースも相次いでいて、現場の医師は「重症患者がこれ以上増えると対応が難しい」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210905/K10013245531_2109051925_2109051927_01_04.jpg

新型コロナウイルスの重症患者の治療についてまとめている「日本ECMOnet」によりますと、自力で呼吸ができなくなり、ECMOを使った治療を受けている患者は、4日の時点で全国で161人となり、過去最多の更新が続いています。

この治療の拠点になっている府中市の「都立多摩総合医療センター」には、別の病院で中等症で入院していた患者が重症化し、ECMOが必要だとして転院を要請されるケースが相次いでいます。

センターには、都内で唯一、「エクモカー」が配備されていてECMOの治療ができる病院への転院を行っていて、年末から年明けの感染拡大の第3波や春の第4波では、それぞれ数回しか出動がありませんでしたが、先月下旬からは、ほぼ連日、出動しているということです。

病院には「日本ECMOnet」を通じて重症患者への対応を行う医師たちが全国から派遣されていて、エクモカーに乗り込んだり、他の病院でのエクモの治療を指導したりしていますが、依頼が重なると対応が難しいこともあるということです。

病院の清水敬樹ECMOセンター長は「全国の医師たちの力を借りてなんとか対応できているが、本当にギリギリの運用で、これ以上、重症者が増えると難しくなる」と話しています。






厳しい運用の現場 転院完了に6時間
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     ===== 後略 =====
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210905/amp/k10013245531000.html