https://www.sankei.com/article/20210908-ST2DES2V4FPBDLHMTKLA73564I/
ワクチン接種2回後の感染、未接種者の13分の1

今月1〜3日の新型コロナウイルスの新規感染者をワクチンの接種歴別に分析したところ、未接種者だと10万人当たり59・9人が感染していたのに対し、2回接種した人は同4・5人にとどまり、未接種者の約13分の1に抑えられていたことが8日、厚生労働省の集計で分かった。同日開かれた厚労省に対策を助言する専門家組織の会合で資料が示された。

資料によると、1〜3日の3日間で確認された新規感染者は4万2125人。このうちワクチンを接種していなかったのは3万3360人で、1回目の接種を終えていた人は2841人、2回接種を完了していた人は2568人確認できた。一方、3日時点のワクチンの未接種者は約5572万人。約1385万人が1回目を終えた状態で、約5756万人は2回接種を完了していた。

接種歴別で10万人当たりの新規感染者をみると、未接種が59・9人、1回接種が20・5人、2回接種は4・5人。未接種の場合と比べ、1回接種者は約3分の1、2回接種では約13分の1にとどまり、ワクチン接種の効果が明確に示される形となった。ワクチン接種が進んだ65歳以上の高齢者の場合、未接種33・3人、1回接種15・0人、2回接種3・0人。65歳未満では未接種61・6人、1回接種20・8人、2回接種6・2人だった。

会合では、高齢者のワクチン接種が進んだことで、7、8月に10万人以上の高齢者の新規感染を防ぎ、8千人以上の高齢者の死亡を抑制した可能性があると推定したデータも示された。

2021/9/8 21:01
産経新聞