2021年09月10日 11時30分

 いったい誰だ? 激痩せした金正恩朝鮮労働党総書記に世界中が驚いている。

 北朝鮮は建国73年の記念日を迎えた9日未明、首都平壌の金日成広場で民兵組織「労農赤衛軍」などによる軍事パレードを行った。同国メディアが同日、正恩氏が出席して午前0時に「民間・安全武力閲兵式」を開催したと報じた。正恩氏は演説せず、弾道ミサイルなどの戦略兵器も登場しなかったとみられる。

 それにしても、この変わりよう。正恩氏は5月上旬から1か月にわたり動静報道が途絶え、6月上旬には少し痩せて公の場に現れた。今回はさらに痩せた。

 北朝鮮事情通は「正恩氏の身長は170センチほどとされ、体重は最大140キロほどだった。糖尿病や高血圧といった複数の基礎疾患があるとみられ、さらにワクチンの副反応で、静養していたという話がある」と語る。

 9日の写真を見ると、体重は100キロを切っていそうだ。しかも、表情ははつらつとして、若返っているかのような肌の張り。世界中の北朝鮮ウオッチャーから「別人に入れ替わったのでは」「影武者ではないか」という説が出るのは当然だろう。

 北朝鮮事情通は「若き後継者として出てきたばかりの映像、貫禄が出た時の映像、最近の映像、耳の形や歯並びを比べるとそれぞれ違う人物ではと疑わざるを得ない。しかも、幼少時の写真とは、はっきり耳の形が違う」と言う。

 また、日本の公安関係者は「正恩氏は後継者として表舞台に登場する前、すでに交通事故で死亡していたと伝えられたことがある。それが本当なら、“デビュー時”の正恩氏はすでに影武者だったのかも」と明かす。

 では、陰で北朝鮮を牛耳り影武者を立てているのは誰なのか。

 朝鮮半島情勢に詳しい関係者は「本人が暗殺を恐れ、表に出たくないということで、以前から影武者が公の場に出ているという話でした。現在、北朝鮮の対韓政策は、妹の金与正党中央委員会宣伝扇動部副部長が担っているとされる。今、影武者を演出しているのも与正氏の指示ではないか」と指摘する。

 本物はどこかにいるのか、それとももういないのか。われわれが見ている正恩氏は誰なのか…。

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