イスラム主義組織タリバン(Taliban)が政権を掌握したアフガニスタンの首都カブールで11日、
顔のほとんどを覆う服装をしたアフガン女性ら約300人が大学の講堂に集まり、タリバンが推し進める厳格な男女分離政策に支持を表明するデモを行った。


教育機関で新たに導入された服装規定にのっとり、全身を覆う服装で大学に集まった女性らの中には、
登壇して西側諸国の批判を繰り広げたり、タリバンの旗を振って政策への支持を示したりする人もいた。

視界を確保するために網状の布が付いた青い「ブルカ」を着用した女性の姿もあったが、
多くは目の部分だけが開いた黒い「ニカブ」を着用していた。


1996〜2001年の旧タリバン政権下のアフガニスタンでは女性の権利は著しく制限されていたが、
先月再び政権を掌握したタリバンは、女性に対する制約を緩和すると主張している。

タリバンの教育当局は、クラスが男女別に分けられているか、男女がカーテンで仕切られている場合に限り、女性の大学通学を許可するとしている。

また教育省によると、今回のデモは女性たちが組織し、許可を申請した。


講堂で最初に登壇した女性は、「私たちは、自分たちを女性代表だと主張して市街で抗議活動を行う女性たちには反対だ」と発言。

そして「前の政権を支持することが自由なのか?そうではない。前政権は女性を悪用しており、美しさだけで女性を起用していた」と主張した。

別の登壇者は、タリバンが再び政権を掌握してから歴史が変わったと語った。
今後は顔を覆わない女性がいなくなると指摘し、「これから女性は安全に暮らせる。われわれは全力で政権を支持している」と訴えた。

講堂での演説後、整列した女性らはプラカードを持ち、武装したタリバン戦闘員が護衛する中、しばらく行進した。

あるプラカードには「アフガニスタンを去った女性はわれわれの代表ではない」と書かれていたほか、
別のプラカードには「ムジャヒディン(イスラム戦士、Mujahideen)の態度とふるまいに満足している」とつづられていた。


9/11(土) 21:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/199c45d9c4c3fbd10d6655fd45517dfa4c3f3170