ウイルス学者によると、新型コロナウイルスの変異株「デルタ」は、「ラムダ」や「ミュー」など新たな変異株が出る中でも主流の座を維持する見通しだ。

 ロックフェラー大学(ニューヨーク)のウイルス学者、セオドラ・ハツィオナノウ氏の研究室は、感染者の体内におけるウイルスの進化を再現する実験を行った。その結果、ほとんどの変異は、ウイルスが中和抗体を回避するために起きることが明らかになった。あまりに多くの変異が重なると、感染力の最大化が犠牲になることも分かった

 ハツィオナノウ氏らは科学誌「ネイチャー」に掲載予定の論文で、ウイルスが変異する主因は免疫逃避と呼ばれるもので、感染力を最大化するのではなく、免疫の保護を回避しようとする進化上の傾向にあると結論づけている。

 「ウイルスがあらゆるものに耐性を持つように突然変異を重ねると、複製能力にも影響が出てくる」と同氏は説明する。

 英国とチリの科学者による最近の研究では、ミュー株とラムダ株が免疫逃避の変異を伴って進化し、ベータ株と同様のワクチン耐性を有する可能性が示唆されている。

 ルイジアナ州立大学医学部シュリーブポート校でコロナウイルスの遺伝子を研究しているウイルス学者、ジェレミー・カミル氏は「このウイルスは感染力という点で既にランボルギーニに乗っているようなもので、これ以上速くなるとは思えない」と語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/592f4478384fae41403389b2c3abaf8b4ef0b843

【こびナビ】新型コロナ「ワクチンが変異ウイルスを生み出した」は誤り [かわる★]
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