自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に出馬する岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=は15日のBS−TBS番組で、選択的夫婦別姓制度について「導入を目指して議論をすべきだ」と述べ、導入に意欲を示した。

 岸田氏は「必要とされている方、困っている人がいるわけだから議論はしなければならない」と指摘。そのうえで「社会全体として受け入れられなければならない。国民が認識を共有する雰囲気も必要だ」と述べた。
 岸田氏は、安倍晋三前首相が影響力を持つ細田派(96人)の支援を期待しているが、安倍氏は選択的夫婦別姓の導入には慎重だ。

 司会者から政策が安倍氏に引っ張られているように見えるとの指摘を受けたが、岸田氏は「当たっていない。所得を引き上げようとする経済政策も出しているので、すり寄っているというのはどの部分なのか」と反論した。【小田中大】

https://mainichi.jp/articles/20210915/k00/00m/010/305000c